ショートカットで後頭部にボリュームが出ない場合のカット
ショートカットをオーダーされる時によく聞くのが後頭部にボリュームが欲しい
日本人の頭の骨格はいわゆる絶壁の人が7割くらい、もしかしたらもっと多いかもしれないですが、そのくらい後頭部が平らなんですね
ですから何も考えずに髪を全部同じ長さに切ると後頭部がストンとした スタイルになりがちです
欧米人のように骨格が丸いと全て同じ長さに切っても後頭部にボリュームが出ます
この骨格の違いがあるので日本人の場合はハチが張っていて後頭部が平らなことを頭に入れカットをしていかなくていけません
ミディアムやロングの場合は そこまで骨格がスタイルに影響することが少ないのでいいのですがショートの場合は 骨格に合わせて切らないとメリハリのないスタイルになってしまいます
それでは、どういう方がボリュームを出したいかと言うと後頭部が平らなかた、髪の毛の量がもともと少ないかた、年齢とともに髪の毛が細くなってきてボリュームが出にくくなってきたかたから、このようなオーダーをいただくことが多いです
ショートカットする際に自分が気をつけていることはどの位置にボリュームを出すのかを決めてどういうフォルムにするか
ちょっと分かりにくいですね表現が…
骨格や髪質によっては部分的に長くしたり短くしてその中でバランスをとりながら切らないといけないことの方が多いので足し算と引き算を同時にやっているような感じです
上の写真で言うとボリュームが出ている位置は、後頭部の一番でっぱている骨のところより少し下になります
ここにかかる髪を少し短くして上にずらすとボリューム感がもう少しでます
全体にもう少し短いスタイルの場合はボリュームももう少し上に上げたりそのスタイルに応じて変えています
カットの勉強をし始めた22、3歳の頃からずっとこの本を読んでいます

ゾーンカット理論
ゾーンカットと言うカットの理論でカットの理屈がものすごく詳しく書いてある本です
骨格補正と頭を細分化してその箇所にする対する切り方について書いてあります
基本的にはこの考えかたを元にカットをしています
何度も読んで何回もボロボロになっているのでたぶんこれで4冊目だと思います
今でもたまに読み返すことがあります
ショートカットは技術がでやすいので、人によって仕上がりが変わります
ボリューム出したいからと言って上だけ短くしすぎてしまうと、また別の髪型になってしまうので気を付けてください
後頭部にボリュームが出ない場合は出来る限りカットでボリュームが出ているに見えるカットをする
それでも、もう少しボリュームが足りない場合はパーマをかける
これが一番いいと思います
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